「通勤がない」「自分のペースで働ける」「人間関係のストレスが減りそう」
リモートワークへの転職を考える理由として、こうした声をよく耳にします。
特に、これまで出社前提の働き方をしてきた方にとって、自宅が職場になるという変化は非常に魅力的に映るものです。
しかし、キャリア相談や人事(HR)の現場では、入社後にこんな戸惑いの声を聞くことも少なくありません。
「思っていたより孤独で、自分が組織の一員だと感じにくい」
「ちょっとしたことを誰に相談していいかわからず、手が止まってしまう」
「画面の向こうで、正当に評価されているのか不安になる」
リモートワークは決して「楽な働き方」ではありません。
むしろ、これまでのオフィスワークとは異なる「新しい働き方」が求められます。
ただし、初めてのリモートワーク転職では“理想と現実のギャップ”に戸惑いやすいのも事実です。
この記事では、初めてリモートワーク前提の会社へ転職する方に向けて、事前に知っておきたい注意点と準備すべき心構えを、キャリアとHRの視点から整理していきます。
そもそもリモートワーク転職が合う人・合わない人

まず大切なのは、「向いている・向いていない」は能力の問題ではないということです。
あくまで「現在の自分と、その働き方の相性」の話です。
リモートワークと相性が良いタイプ
・指示を待つより、自分で考えて動く方が楽
・チャットや文章でのコミュニケーションが苦ではない
・一人で集中して作業する時間をポジティブに感じられる
苦労を感じやすいタイプ
・雑談や対面コミュニケーションがモチベーションになる
・困ったときにすぐ誰かに声をかけたい
・仕事とプライベートの切り替えが苦手
どちらが良い・悪いではありません。
大切なのは、今の自分がどちらに近いかを理解した上で、足りない部分をどう補うか(あるいは環境でカバーするか)を選択することです。
転職前に必ず確認しておきたい5つのポイント

初めてのリモートワーク転職では、求人票の「リモート可」という言葉の裏側にある「運用の実態」を意識的に確認する必要があります。
ポイント① フルリモートか、ハイブリッドか
「リモート可」にはグラデーションがあります。
・完全出社なし(フルリモート)
・週○日の出社指定がある(ハイブリッド)
・「基本リモートだが、必要に応じて出社」という曖昧な運用
特に入社直後の研修期間だけは出社が必要というケースも多いです。
自分のライフスタイルと、会社が求める「物理的な距離感」にズレがないか、出社頻度など具体的に確認しましょう。
ポイント② 評価制度・成果の測り方
リモート環境では、働いている姿(頑張っている姿)が見えません。
そのため、多くの企業が成果(アウトプット)重視の評価へシフトしますが、ここで確認すべきは「プロセスの評価方法」です。
・数値成果重視なのか
・プロセスも評価されるのか
・数字以外の貢献(後輩育成、ナレッジ共有など)をどう拾い上げているか
・評価のタイミングはいつか
「頑張っているのに評価されない」という不満は、制度よりも認識のズレから生まれることが多いです。
ポイント③ コミュニケーションの取り方
どんなツールを使っているか以上に、「どう使っているか」が重要です。
・チャット中心か、オンラインMTGが多いか
・定例ミーティングや1on1はあるか
・雑談の場は用意されているか
・チャットのレスポンス速度に暗黙の了解(即レス必須など)はあるか
・ビデオ会議は「カメラON」が基本か
リモートワークでは、意識しないとコミュニケーションは減ります。
会社としてどんな工夫をしているのかは、重要な判断材料です。
ポイント④ 教育・オンボーディング体制
特に未経験職種や環境が変わる転職では、
・業務マニュアルやドキュメントが整備されているか
・入社後のフォロー体制があるか
・「誰に何を聞けばいいか」のマップがあるか
を確認しておきましょう。
「リモート=放置」にならない仕組みがあるかがポイントです。
ポイント⑤ リモート前提の企業文化か
出社前提の会社が、制度だけリモートにしている場合、情報共有が属人化しがちです。
特に、出社しているメンバーだけで大事なことが決まってしまう「情報の格差」は、リモートワーカーの疎外感に直結します。
「リモート前提の企業文化(リモートファースト)」が根付いている組織か、それとも「出社の補完としてのリモート」なのかは、長期的な働きやすさを左右します。
面接で「一歩踏み込んで」聞くべき質問例

「こんなことを聞いたら評価が下がるのでは…」と不安になる方もいますが、働き方に関する質問はむしろ前向きな印象を与えることが多いです。
例えば、こんな質問がおすすめです。
・「リモート環境で成果を出している方の共通点はありますか?」
・「入社後、最初の3ヶ月はどのようなサポートがありますか?」
・「評価はどのような基準で行われていますか?」
・「チーム内のコミュニケーションで工夫している点を教えてください」
質問の目的は、「正解を聞くこと」ではなく、その会社の価値観や運用実態を知ることです。
入社後に感じやすい“想定外”とその対処法

実際に働き始めると、「思っていたのと違う」と感じることもあります。
よくある想定外
・思った以上に孤独を感じる
・自分の仕事が見えづらく、不安になる
・相談するタイミングがつかめない
これは、あなただけの問題ではありません。
初めてのリモートワークでは、多くの人が通る道です。
例えば、オフィスでは溜息ひとつで「疲れてる?」と声をかけてもらえましたが、リモートでは「言葉にしない悩みは存在しないもの」として扱われます。
対処のヒント
・雑談や1on1を自分から取りに行く
・進捗や作業内容をこまめに共有する
・「困ったら早めに相談」を習慣にする
リモートワークでは、受け身だと孤立しやすい一方で、少し行動するだけで状況が大きく変わります。
「相談するほどではないのですが…」という枕詞を捨て、早めに、かつ具体的に状況を発信するコミュニケーションを意識しましょう。
HRの視点|リモートワークは「信頼の先払い」

人材ビジネスの現場でも、多くの方を見てきましたが、リモートワークで成功する人に共通しているのは、「信頼を自ら勝ち取りに行く姿勢」です。
会社側からすれば、姿の見えない社員に仕事を任せるのは、ある意味での「信頼の先払い」です。
それに応えるために、まずは「今、何をしているか」をオープンにすること。そして、期待されたアウトプットを期限通りに出し続けること。
この積み重ねが、あなたに本当の意味での「自由な働き方」をもたらします。
おわりに|自由な働き方には、準備が必要

リモートワークは、誰にとっても楽な働き方ではありません。
自由が増える分、自分を律する責任も増える。それがこの働き方の本質です。
ですが、自分に合った環境を選び、事前に準備しておけば、それは人生の質(QOL)を劇的に高める大きな働き方にもなりえます。
初めてのリモートワーク転職で意識してほしいのは、この3つです。
・「楽」ではなく「集中」を求めて環境を選ぶこと
・見えない部分(文化や制度)を面接などで具体的に確認すること
・入社後は「受け身」を捨て、自分から繋がりに行くこと
キャリアは一直線ではなく、散歩道のようなものです。
時には立ち止まり、周りの景色を眺め、自分に合う道を選んでいけば大丈夫です。
リモートワークという選択肢も、そのひとつとして、前向きに検討してみてください。
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