「よし、やっぱり退職しよう。でもどうやって上司に伝えれば…」
退職を決めた方の多くが迷うポイントでもある、退職を上司に切り出すタイミングについて、本記事ではNG例を交えて解説します。
※スムーズな退職のコツも知りたい方はこちらをあわせてご確認ください。
方法を間違えると不要なストレスやトラブルのもとに…

退職を明確に伝えること自体は、退職手続きにおいて非常に重要です。
しかし、伝える方法やタイミングを間違えると思わぬストレスやトラブルを招く可能性があります。
気持ちよく次のステップを踏み出すためにも、ポイントを押さえておきましょう。
結論:退職を切り出すベストなタイミングとは?
まずは、結論からですが、退職を切り出すベストタイミングは、
「業務の切れ目 × 上司の余裕があるタイミング × 退職希望日の1〜2カ月前」
が理想です。
端的に言えば、
忙しい時を避けて、期間に余裕をもって伝える
というのが非常に重要です。
上司が忙しく余裕が無い時に退職の申し出を行ってしまうと、あなたの退職の対応に十分なリソースを割けず、結果として不要なトラブルが発生する可能性があります。
ベストなタイミングの具体例

では、実際に具体的な良い切り出しタイミングをみていきましょう。
週の半ば(火〜木)の午後、比較的静かな時間帯
もちろん会社によって異なる部分はありますが、一般的には
週の半ば(火〜木)の午後、比較的静かな時間帯
がオススメです。
週明けの月曜日と、多くの会社が休日に入る前の金曜日は、比較的業務が立て込んでいるケースが多く、避けた方が無難です。
また、出社してすぐはメールのチェックや部署会議など、固定タスクがありがちなので、午前中もできればやめておいた方が無難です。
プロジェクトや繁忙期のピークを避ける(納期直前などNG)
これはイメージしやすいかと思いますが、明らかに忙しいことが予想されるプロジェクトや納期直前などの繁忙期も避けましょう。
上司との1on1ミーティングがある場合はその時間を利用
会社によっては定期的な1on1ミーティングが設けられている所もあるかと思います。
もし上司との1on1ミーティングの機会が設けられている場合、その時間を利用するのも良いタイミングです。
上司の方があなたの話をもっとも聞いてくれる場の一つですので、機会がある方は、ぜひそのタイミングで切り出してみましょう。
最低1カ月以上の猶予を持つ~民法上は2週間前に言えばいいのだけど…
よくある退職関連の記事には、
「就業規則に関係なく、法的には退職の2週間前に言えばOK!」
というような内容が書かれています。
たしかにそうではある(民法627条)のですが、特殊な事情を除き、ご自身のためにも可能な限り余裕をもったスケジュールで退職意向を伝えた方がよいです。
退職は、する側も手続きや次に向けた準備など大変なことが多いですが、それと同じくらい、退職される側も大変です。
退職に伴う様々な事務手続きはもちろん、抜けた穴を補うための後任探しや各所への調整など、対応すべき事項は多岐に渡ります。
実務的な側面を考えると、2週間前の申し出は現場の業務が逼迫しやすく、結果として退職するあなた自身にも不必要なトラブルをもたらす可能性が高まってしまいます。
可能な限り余裕をもった形で会社側に伝えられるように準備していきましょう。
NGな言い方・タイミングの例

逆に好ましくないNGな言い方やタイミングも確認しておきましょう。
突然メールで「辞めます」
過酷なパワハラが発生していて、直接伝えることに過度な負担が生じる場合など致し方ない状況を除き、基本的にはメールやLINE・チャットで退職意向を伝えることは避けた方が無難です。
もちろん、その上司の方の考え方によっては問題無いケースもありますが、対面で伝えないことに対して不誠実さを感じる方が一定数いる以上、不要なトラブル防止のためにも退職意向は直接伝えましょう。
「もう限界です」など感情的な表現をしてしまう
これは状況・目的によっては有効な場合もあるため、一概にNGとは言えない部分もあるのですが、基本的には感情的な発言は控えた方が良いケースが多いです。
上司の方も人間です。感情的な話には、感情的に応えてしまい、結果としてスムーズな退職につながりづらくなってしまう場合もあります。
あくまで、努めて冷静に退職の意向を伝えましょう。
「◯◯さんも辞めてるので自分も」など他人を引き合いに出す
基本的に退職の話において、第三者のことに触れるのは避けた方が良いです。
事実かどうかに関わらず、第三者を話に出してしまうことで、予期せぬトラブルを招いてしまう可能性があります。
自分が把握していない事情がある場合もありますし、なにより触れられる第三者側に迷惑をかけてしまうリスクもあります。
退職の話は、あくまで自分に限定して話を進めていきましょう。
飲み会など非公式な場で伝える
通常仕事している時に比べて場の雰囲気が和らいでいることが多いため、飲み会などの場で伝えようとされる方もいますが、これもできれば避けた方が良いケースが多いです。
本気度が伝わらなかったり、何より業務ではなく非公式の場のため、
(まあ酒の場でちょっと酔いも手伝ってポロっとこぼしちゃっただけで、本意ではないかもな。とりあえず様子見るか…)
など、あなたが正式に退職意向を伝えたとみなされないリスクがあります。
正式に会社側に退職を申し出たという形にするためにも、非公式な場での切り出しはやめましょう。
月曜朝イチや金曜の終業直前、繁忙期
先程ご紹介したベストタイミングの反対ですね。
一言でいうと、忙しい時です。
余裕がないと、上司側の対応も不十分になり、スムーズな退職となりづらい可能性が高まります。
ここは、会社や上司の方の状況によって、具体的なタイミングは変わるかと思いますので、あなたの状況にあわせて、見極めていきましょう。
まとめ:伝え方ひとつで「辞め方」の印象が変わる

退職は「終わり」ではなく、「次への第一歩」です。
丁寧かつ誠実に伝えることで、円満な退職につながり、それがあなたのキャリアにおいてプラスの影響をもたらします。
本記事で取り上げたような、
タイミング と 言い方
を気を付けるだけでも、スムーズな退職となる可能性は大きく高まります。
あなたが気持ちよく、かつ力強く新たなステージへ踏み出せるよう、応援しています!
※※※
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