「会社を辞めたい」 そう思ったとき、多くの人が真っ先に悩むのがパートナーへの伝え方ではないでしょうか。
人によっては、上司や同僚よりも、実は一番言い出しにくい存在。
それは、退職が“仕事の問題”であると同時に、生活・将来・お金と直結するテーマだからです。
伝え方を間違えると、 「なんで今なの?」「勝手すぎる」 と衝突し、キャリアの転機が家庭の危機に発展してしまうことも少なくありません。
この記事では、
- パートナーに退職を伝える前に整理すべきこと
- 退職を伝えるときの基本的な考え方
- やってしまいがちなNG行動
- 反対されたときの向き合い方
を、キャリアとHRの視点から整理します。
なぜ、退職の話はパートナーと揉めやすいのか

まず押さえておきたいのは、揉めやすいのには理由があるということです。
多くの場合、パートナーが不安に感じるのは次の3点です。
理由① 収入や生活への影響
退職は、家計や生活リズムに直接影響します。
とくに同棲・結婚している場合、「自分の生活も変わる」という感覚を持つのは自然なことです。
「来月の支払いは?」「住宅ローンは?」という不安は、一番身近な恐怖です。
理由② 将来設計が崩れる不安
マイホーム、結婚、出産、貯蓄…。 2人の間で描いていた将来の計画があるほど、「想定外の退職」は不安材料になります。
相手は退職そのものよりも、「予定が狂うこと」を恐れているのです。
理由③ 相談されなかったことへの不信感
HRの視点で見ても、これが最も根深い問題です。
「もう決めた」と事後報告されると、内容以前に 「自分は大事にされていないのでは?」 という感情的な亀裂を生みやすくなります。
ここで大切なのは、あなたが間違っているわけでも、相手が冷たいわけでもないという視点です。
立場が違えば、見えるリスクも違う。それだけの話なのです。
退職を伝える前に整理しておくべき3つのこと

パートナーに話す前に、最低限これだけは整理しておきたいポイントがあります。
感情のままに切り出す前に、まずは自分の中で以下の3点を整理しましょう。ここが固まっているだけで、対話の安定感が変わります。
ポイント① なぜ辞めたいのか(感情と言葉を切り分ける)
「もう限界」「しんどい」という感情は、とても大切なサインです。 ただし、そのままぶつけると、相手には理由が伝わりません。
例)
事実: 残業が月80時間を超えている、給与が未払い、ハラスメントがある
感情: 毎朝吐き気がする、家族との時間が取れず悲しい、自信を失っている
これらを分けて伝えることで、相手は「それは辞めるのも無理ないね」と客観的に判断しやすくなります。
感情と事実を切り分けて言語化しておくことが重要です。
ポイント② 「お金」のシミュレーション
不安の正体である「お金」については、あえて数字を出すのが効果的です。
貯金: 働かなくても数ヶ月は生活できる余裕があるか
制度: 失業保険(自己都合ならいつから受給可能など)の把握
支出: 固定費をどう削減するか
「なんとかなる」ではなく「〇ヶ月は大丈夫」という根拠が、最大の安心材料になります。
ポイント③ 相談の「ゴール」を決める(同意を取りたいのか、共有したいのか)
意外と見落としがちなのがここです。
・もう決断は固まっているのか
・これから一緒に考えたいのか
このスタンスが曖昧だと、相手がアドバイスをすべきか、ただ受け止めるべきか迷ってしまい、話が噛み合いません。
自分がどこにいるのかを、まず自分で把握しておきましょう。
パートナーに退職を伝えるときの基本フレーム

実際に話すときは、次の流れを意識すると大きくズレにくくなります。
結論を急がない
いきなり「会社を辞める」と切り出すと、相手は身構えます。 まずは「相談したいことがある」と前置きしましょう。
相手の不安を理解していると伝える
「急な話で不安にさせると思う」 「生活のことを心配させてしまうよね」
この一言があるだけで、対話の温度が変わります。
自分の意思と背景を分けて話す
愚痴ではなく、経緯として伝えることが大切です。
一緒に考えたい、で締める
「どう思う?」 「一度一緒に整理させてほしい」
“決定事項の共有”ではなく、“対話のスタート”にする意識が重要です。
これは避けたい!パートナーに退職を伝えるときのNG行動5選

良かれと思ってやったことが逆効果になるケースもあります。
ここでは、よくあるNG行動を紹介します。
NG① 事後報告で伝える
「もう辞めるって言ってきた」 これは最も反発を招きやすい伝え方です。
NG②「もう決めたから」で押し切る
正論であっても、相手の意見をシャットアウトするのは危険です。 同意よりも“納得”が大切です。
NG③ 会社や上司の「愚痴」だけで終わる
「あの上司がひどい」「会社がブラックだ」という話ばかりだと、相手は「どこに行っても同じ不満を言うのでは?」と、あなたのこれからの可能性を疑ってしまいます。
NG④ 根拠のない「大丈夫、なんとかなる」
「なんとかなるでしょ」は、相手の不安を否定する言葉になりがちです。
「〇月までに決まらなければ、一度アルバイトも検討する」といった、リスクへの備えも見せましょう。
NG⑤ 相手を説得(プレゼン)しようとする
勝ち負けの構図になると、相手は「負けまい」として反対意見を強化します。
説得ではなく、「共有」と「対話」を意識してください。
もし反対されたら?「第二ラウンド」への向き合い方

一度の話し合いで理解を得ようと焦る必要はありません。
反対は「心配」の裏返し
パートナーが強く反対するのは、あなたのことが大切で、今の安定を失ってあなたが傷つくのを見たくないからです。
否定されたと受け取るのではなく、「それだけ自分の人生を真剣に考えてくれているんだな」と一度受け止めましょう。
第三者の視点を入れる
二人だけで解決できない場合は、キャリアカウンセラーや信頼できる知人などの意見を交えるのも手です。
「プロの視点ではこう言われた」という客観的なデータは、パートナーの不安を和らげる効果があります。
まとめ|退職はキャリアの問題であり、関係性の問題でもある

退職に「正しい伝え方」はありません。
ただし、「壊れにくい伝え方」はあります。
大切なのは、
- 準備すること: 感情と事実、お金のシミュレーションを整理する。
- 対話すること: 一方的な報告ではなく、二人で未来を創る姿勢を見せる。
- 急がないこと: 相手が消化する時間を確保する。
キャリアの選択は、人生全体に影響します。
だからこそ、一番近くにいるパートナーを「最強の味方」に変えて、納得のいく新しいキャリアを歩み始めてください。
「とはいえ、やはり退職に関して不安がある…」そんなときは、一人で抱え込まずに、プロに相談してみませんか?
ここまで読んで、「頭では分かるけれど、自分の場合はどう伝えればいいのか分からない」と感じた方もいるかもしれません。
そう感じるのは、とても自然なことです。
そんなご不安をお持ちの場合は、ぜひキャリアの専門家への相談も検討してみてください。
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