「転職回数が多い」は本当に不利?評価されるキャリアの伝え方

転職

「転職回数が多いと転職で不利になる」

そんなイメージありますよね。

しかし、この「転職回数の多さ=マイナス評価」という言説は、本当にそうなのでしょうか。

この記事では、求職側の就転職支援・企業側の採用支援、双方の現場で得た知見を元に、

・転職回数が多いと本当に不利なのか?
・企業は何を重視しているのか?
・回数の多さを強みにする方法とは?

について、解説していきます。

そもそも一般的な転職回数はどれくらいなのか?何回目から多いと思われる?

まずはいつものようにデータから見ていきましょう。

厚生労働省による令和2年の「転職者実態調査」によると、転職した方の平均転職回数は下記でした。

区分 平均回数
全体 2.9回
男性 2.7回
女性 3.2回

また民間調査のリクルート「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」でも、転職者の平均転職回数は全体で、2.5回という数値がでています。

しかし、転職回数を考える場合、単純な全体平均ではなく、時間軸も含めて考える必要があります。

例えば、同じ3回目の転職でも、40代と20代では与える印象が違いますよね。

ということで、年代別の平均転職回数を見てみましょう。

先程と同じ、厚労省の統計調査を年代別で見るとこうなります。

年代 平均回数
20~24歳 1.5回
25~29歳 1.9回
30~34歳 2.6回
35~39歳 3.2回
40代 3.7回
50代 3.6回

つまり、大雑把にくくると、20代であれば2回目の転職、30代であれば2~3回目の転職であれば、データ上からみると一般的(平均的)という見方ができそうです。

逆にいうと、20代であれば3回目の転職30代であれば4回目の転職あたりから、企業によって「ちょっと転職回数が多いな…」と思われる可能性がありそうです。

そしてこれは、実際の企業の採用現場をみてきた肌感覚とも一致します。

転職回数が多かったら即NG?採用担当者がみるポイントとは

たしかに、企業によっては、理由如何に関わらず一定の転職回数を超えている場合、お見送りとなってしまうケースがあります。

これは良い悪いではなく、個々の企業の採用方針のため致し方ありません。

しかし、全ての企業が回数制限を設けているわけではなく、多くの場合「回数」よりは「中身」が重要視されます。

では、具体的に中身というのは、なにが重要視されるのでしょうか?

採用担当者が重視するポイント1:一貫性

まず見ているのは一貫性です。これは、

「転職の理由に筋が通っているか」

です。

過去の転職において、なぜ転職をしたのか、その転職で目的としていたことは達成できたのか

などなど、きちんとこれまでの動きに一本の軸が通っているかを見ています。これが「合理性に乏しい短期離職」や「無計画な転職」のようにみえると、NGとなってしまう可能性が高まります。

客観的にみて、その理由であればこれまで転職してきた経緯が納得できるな、と思わせるような一貫性が大切です。

よくある一貫性のない失敗例

その転職回数に見合うだけのスキルや経験の積み上げがなされているかも、重要なポイントです。

転職しているものの、特にその会社や業界、職種において有用性のある知識や経験、スキルセットを身につけられていないような場合は、単に短期離職の傾向が強いのではと、マイナス印象を持たれてしまう可能性があります。

また、たとえ経験を積んでいても、スキルアップ目的で転職したと説明しているのに、1社目のA社と2社目のB社で同じような経験しか積めていない場合なども、(もちろん、その他の状況にもよるので一概には言えませんが)企業によってはマイナス評価をしてしまうケースがあります。

大事なのは「なぜその転職をしたのか」を語れること

重要なことは、一貫性を示す形で語れることと、転職に見合うだけのスキル・経験をきちんと積めていることを示すことです。

つまり、「なぜその転職をしたのか」をきちんと語れるようにすることが重要です。

転職回数の多さが逆にアピールになる?多いからこその3つの強み

ここまで読んで、「転職回数の多さはやはりマイナス評価になりやすいんだな」とお感じになっている方もいるかと思います。

しかし、逆にその転職回数の多さを強みとしてアピールできるケースもあります。

強み1:多様な視点

転職回数が多いということは、それだけ他の人より多くの会社、多くの環境で仕事を経験してきたということです。

その知見を活かして、ひとつの視点にとらわれず多角的に物事を見ることができます。

転職先の会社が直面している課題に対して、(あっ、こういう場合A社はこうしてて、B社はこうしてたから、この職場だとこうしたら解決できるかも)、というようなアクションを取れることは大きな強みです。

強み2:人脈

複数の会社を経験している分だけ、人脈が増えているはずです。

もちろん、在籍していた各企業で良い仕事をしてきているという前提は必要ですが、その人脈が、転職先の企業にとっては非常に価値あるケースもあります。

強み3:変化への対応力・即戦力性

これもこれまで実績を残していることが前提ですが、転職が多いのに成果を残しているということは、それだけ変化への適応力、そして即戦力性の高さを表しているとも言えます。

即戦力人材は単純な利益への貢献はもちろん、企業側からすると社内にとっても良い刺激となり歓迎される傾向があるため、この点をアピールしていく方法もあります。

まとめ:転職回数を「中身」で語ろう

大事なことは、転職回数そのものではなく、どういうキャリアを歩んできたかです。

自分のキャリアにきちんとストーリーがあれば、回数の多い少ないは関係なく、多い場合もむしろ武器になりえます。

転職を検討している方は、必要以上に回数にとらわれ過ぎず、まずはご自身のキャリアを振り返り、ストーリーを言語化してみましょう!

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