「求人票の内容は悪くないのに、応募が少ない…」
そんな悩みを抱える採用担当者の方は少なくありません。
多くの求職者は、求人媒体や転職サイトで「検索結果の一覧」から求人票を選びます。
そのとき最初に目に入るのがタイトルと導入文の3行。
実は、応募数を左右するのは、“条件”だけではなく“言葉”の影響も非常に大きいです。
特に、求職者が最初に目にする「タイトルと導入文の3行」が勝負どころです。
給与や福利厚生、仕事内容などを丁寧に書いても、当たり前ではありますが、そもそも読まれなければ意味がありません。
このタイトルと導入で興味を持たれなければ、詳細ページを開いてもらえる可能性は大きく減ってしまいます。
つまり、タイトルと導入文は「会社の魅力を伝える第一印象」であり、応募率を左右する“入り口設計”の要です。
本記事では、応募が集まらない求人票を見直すための「タイトル」「導入文」の改善ポイントを、実例を交えて紹介します。
もちろん、応募率は、他社の求人状況やその時の転職市場の状況にも左右されるため、一概にこうすればいいというものではありません。
しかしながら、もし現時点で求人票の効果が低いと感じている場合は、本記事でご紹介する改善ポイントを試してみてください。
よくある求人票の“タイトル・導入文”の失敗例

まずは、多くの求人票が陥りがちなパターンを見てみましょう。
パターン1:機能的すぎるタイトル
「営業職/月給25万円〜/土日休み」
条件はわかりますが、条件が羅列されただけだと、他社と並んだときに印象に残りづらいです。
パターン2:会社都合が前面に出ている
「事業拡大につき増員募集!」
これも非常によく見るタイトルですが、求職者によっては、「忙しそう…」「人が辞めたのかな」と感じることも。
“なぜ応募者にとって良い機会なのか”が伝わりません。
パターン3:導入文が説明調・定型文
「当社は〇〇を手掛ける企業です。現在、事業拡大のため人員を募集しています。」
最初の3行で心が動く要素がなく、離脱されやすい典型です。
求人票は「会社が言いたいこと」ではなく「求職者が知りたいこと」を軸に設計する必要があります。
求人票の応募率を上げる!タイトル改善のための3つの思考法

それでは、実際にどのようなポイントで改善を図ればいいのかをみていきましょう。
考え方① 【検索軸】求職者の「検索キーワード」からタイトルを逆算する
求職者は「職種 × 働き方 × 得られる価値(ベネフィット)」で検索します。
たとえば「営業職 土日休み 未経験」や「事務 在宅」など。
この検索ニーズを踏まえて、タイトルの中に“検索されやすい語句”を自然に入れるのがポイントです。
例:
「未経験からIT営業へ。研修充実でキャリアチェンジ!」
「土日休み&残業ほぼなし。安定企業で事務デビュー」
求職者の関心に寄り添うことで、クリック率は大きく変わります。
考え方② 【共感軸】働くイメージを喚起する“感情ワード”を加えてみる
タイトルに「安心」「自分らしく」「挑戦できる」など、感情を動かすワードを入れると印象が強まります。
求人票はスペックではなく“働くイメージ”を伝えるツールでもあるのです。
例:
「安心して挑戦できる、未経験スタートの営業職」
「自分らしく働けるカスタマーサポート」
考え方③ 【信頼軸】定着率や昇進速度など「数字・実績」で信頼を高める
「定着率90%」「3年でリーダー昇進」など、数字で裏付けると信頼感が増します。
根拠をもったデータがある場合は積極的に盛り込みましょう。
さらに、定着率90%に寄与しているであろう取り組みなど、それらの数字を支える話を本文部分に入れることで、より信頼感をアップさせることができます。
【注意点】法令違反を防ぐ!タイトルで避けるべきNG表現
「若手歓迎」「体力に自信のある方」など、年齢や性別を限定する表現はNGです。
▼年齢
NG例:「20代活躍中」「若手」→ OK例:「キャリアアップ志向の社員が活躍中」
▼性別
NG例:「女性活躍」「男性向け」→ OK例:「性別問わずフラットに評価する環境」
▼その他
「〇〇な方優遇」といった、合理的理由なく特定の属性を限定・優遇する表現にも注意しましょう。
採用広報では、法令を守りながら魅力を伝えることも大切です。
言葉の選び方でトラブルを防ぎつつ、魅力を表現しましょう。
クリック後の離脱を防ぐ!応募につながる導入文改善の3ステップ

ステップ① 【視点】会社都合から「求職者(あなた)視点」へ変える
導入文は会社紹介の場ではなく、「求職者の悩みや願望に共感する場」として考えてみましょう。
最初の1文を“あなた”視点にするだけで、読み手との距離がぐっと近づきます。
例:
「営業だけど、数字に追われる毎日を変えたい。そんなあなたへ。」
求職者の現状(悩み)→会社の特徴(解決策)→働く魅力(未来)の順で描くと効果的です。
ステップ② 【構成】最初の3行で「共感→価値→誘導」の流れを作る
導入文の理想構成は以下の3ステップです。
【共感】求職者の今の気持ちや課題を言語化
↓
【価値】会社が提供する環境・考え方を提示
↓
【誘導】応募や詳細への行動を促す
例文:
「“ノルマに追われず、お客様に寄り添う営業がしたい”——そう感じているあなたへ。当社は“押す営業”ではなく“聴く営業”を大切にしています。
未経験からでも安心して挑戦できる教育体制を整えています。」
この3行で、“働くイメージ”と“安心感”が伝わる可能性が高まります。
ステップ③ 【具体性】抽象的な表現を避け、リアルな取り組み描写で安心感を出す
曖昧な表現よりも、具体的な取り組みを伝えることで信頼が生まれます。
例:
NG:「研修制度が充実しています」
OK:「入社後3ヶ月間はOJT研修。先輩社員と1on1で基礎を習得」
具体性は“安心感の源”です。
求職者の方は、「自分が働く姿」を想像できたときに応募というアクションを取る傾向があります。
改善チェックリストとテンプレート

チェックリスト:
□タイトルは求職者の検索意図を反映しているか
□タイトルに“感情”または“数字”が入っているか
□導入文は“あなた視点”で始まっているか
□導入3行で「共感→価値→誘導」の流れがあるか
□抽象的な表現ではなく、リアルな描写があるか
テンプレート例:
【タイトル】<感情+職種+ベネフィット>
例:「安心して挑戦できる、未経験スタートのIT営業」
【導入文】<共感>+<会社の特徴>+<応募のきっかけ>
例:「“人の話を聴くのが好き”——そんなあなたにぴったりの仕事です。当社は、押し売りではなく“課題解決型営業”を重視。未経験からでも安心して成長できる環境があります。」
まとめ:小さな修正が“応募数の差”を生む

求人票の改善というと「給与を上げる」「条件を変える」といった大掛かりな対応を考えがちですが、実は“言葉のチューニング”だけで結果が変わることは多いものです。
タイトルと導入文は、求職者との最初の対話です。
「どんな人に、どんな気持ちで読んでほしいか」を意識し、一文一文を磨くことで、応募の質と量は変わってきます。
採用が難しくなっている今こそ、「読む人の心に届く求人票づくり」を意識してみましょう。
キャリアや転職のお悩みなら
ストローラー株式会社では、1,000名以上のキャリア支援実績をもとに、現職での悩みから転職活動まで幅広くサポートしています。
たとえばこんなお悩みはありませんか?
– 今の会社に不満はあるけど、辞めるべきか迷っている
– 転職したいけど、何から始めればいいのかわからない
– 自分の強みや適職がわからない
詳しくは下記ページよりご確認ください
※ご相談は無料です。
<キャリア相談ルートパス>
そんなキャリアの悩みに、1カ月間プロが全力伴走します!
✓ LINEやメールで、1カ月間いつでも何度でも相談OK
✓ Zoom/Meetで1対1の本格キャリア相談(60分)つき
「ちょっと聞いてほしい」から「人生の選択」まで、一緒に考えます。
<書類通過パス>
履歴書・職務経歴書のそんなお悩みを、人材のプロが解決します。
納品までの添削は何回でも可能!文字数や職歴数による追加料金も一切発生しません。
書類通過にむけた修正アドバイス付きで、あなたの応募書類のクオリティを向上させます。
<自分退職ガイドパス>
「どうやって会社に話せばいい?」「退職前に準備すべきことは?」「法律知識も必要?」
そんな不安、すべてお気軽にご相談ください。
会社への伝え方・書類作成・退職完了まで、丁寧にガイドします。



コメント