「特にアピールできる成果がない…」
職務経歴書を書こうとしたとき、多くの人が最初にぶつかる壁です。
実際、転職相談でもよく聞く悩みですが、その多くは“本当に成果がない”というより、「何を成果として扱えばいいか分からない」ことが原因です。
定量的な数字や目に見える実績だけが成果ではありません。
むしろ採用担当は、数字より「行動特性」と「再現性(次の職場でも同じように働けるか)」 を重視しています。
つまり、成果がないと感じていても書けることはたくさんあります。
今回は、「成果がない」ときに書くべき内容と、具体例をご紹介します。
そもそもなぜ「成果がない」と感じてしまうのか

「営業のような数字目標がない」「日常業務ばかりで華々しい成果がない」
こうした職種は、成果を言語化しにくい傾向があります。
また、チーム体制で働いている人ほど、「それって自分の成果なのか?」と自信が持てず、アピールポイントを見つけられないことも多いです。
しかし実際には、採用担当が見ているのは多くの場合以下のような点です。
・どのように仕事を進めていたか(プロセス)
・職場でどんな役割を担っていたか
・どの程度の業務量をこなしていたか
・会社やチームからどう評価されていたか
これらはすべて「成果」につながる要素です。数字がないからといって書けないわけではありません。
成果がなくても評価される要素は多い

採用担当は「派手な成果」より、再現性を知りたいと考えています。
・新しい職場でも同じように動けるか
・仕事に対する姿勢や工夫はあるか
・任された役割をきちんと果たす人か
これらが伝われば、十分に評価されます。
そのため、次の4つの観点で職務経歴書を見直すと、書ける内容が必ず見つかります。
数字がなくても書ける!職務経歴書でアピールすべき4つの視点

視点① 業務のプロセス・工夫
成果がなくても、「どう仕事を進めたか」は大きな評価ポイントです。
・ミス防止のためにチェックリストを作成
・引き継ぎ資料を整備してチームの作業効率向上に貢献
・顧客対応の記録方法を工夫し、対応漏れをゼロに
これは数字が出なくても、立派なアピールになります。
採用担当は、「この人は問題意識を持って工夫できる人か」を見ています。
視点② 役割や期待にどう応えたか
たとえ目立つ成果がなくても、「任された」「担当した」という事実自体が評価対象です。
・新人育成を担当し、日々の業務をサポート
・クレーム対応の一次窓口として、落ち着いた対応で信頼を得た
・チームの情報共有会を運営し、コミュニケーションを円滑化
役割が大きければ大きいほど、「この人には任せられる」という信頼の証になります。
視点③ 業務量・スピード・正確性など“事実”で書く
「数字で示す成果」はなくても、「数字で示せる事実」は存在します。
・1日平均○件の電話対応
・月間○名の顧客案内業務
・書類処理○件を担当し、期限遅延ゼロ
・倉庫作業で1時間あたり○個のピッキング実施
成果ではなく行動量を数値化することで、採用担当はあなたの働き方をイメージしやすくなります。
視点④ “縁の下の力持ち”としての貢献
自分では「成果」と思っていなくても、職場にとっては欠かせない貢献があります。
・属人化していた業務をマニュアル化
・離職率が高い職場で新人が続けられるようフォロー
・ミスが多かった部署で自分だけは0件を維持
・ルール遵守や整理整頓を徹底し、職場環境改善に貢献
こうした「影の成果」は、チームに必ず一人はいてほしい存在です。職務経歴書で書く人が少ない分、逆に目立ちます。
【ポジション別】成果がなくても評価される具体例と書き方

事務・アシスタントの場合
・請求書処理を期限内に正確に対応
・業務手順を整理し、属人化していた作業のマニュアル化
・社内問い合わせの一次対応を担当
・書類整理・データ入力でミス防止の工夫を実施
接客・販売の場合
・お客様の悩みを聞き取るためにヒアリングの工夫
・クレームの一次対応を丁寧に行い、店舗の信用維持に貢献
・売場のレイアウト変更をサポートし、導線改善に寄与
・商品知識を習得し、スタッフ間で共有
営業の場合
成果が出ていなくても、プロセスや行動量は大きな強みになります。
・1日○件の訪問・架電を継続
・商談準備として顧客課題を丁寧にヒアリング
・新規顧客のリスト作成や情報整理
・上司同行後のフィードバックを受け改善を実施
「伸びしろを感じる人材」として採用されることも多いです。
IT・クリエイティブ職の場合
・バグ報告やテスト実施の正確性
・コードレビューで指摘された点を自習して改善
・デザイン作業のルールを整備し、チーム全体の品質向上に貢献
・新しいツールを自主的に勉強して業務に活用
派手な成果がなくても「成長意欲」や「貢献姿勢」が評価されます。
要注意!「成果がない」人がやりがちな職務経歴書のNG記述

❌ 抽象的で、何をしたか分からない
例:「日常業務をこなしていました」「サポート業務をしていました」
→ プロセスや役割が見えず、採用担当がイメージできません。
❌ 業務内容の羅列だけで終わる
→ 「この人がどう働いていたか」が分からないと評価できない。
❌ 役割や担当範囲が曖昧
→ どこまで任されていたか伝わらないと、スキルを判断しにくい。
❌ 成果がないと言い切ってしまう
→ 必要以上に自己評価を下げてしまうため逆効果です。
今日から着手!「書けない」をなくすための3ステップ

① 今の仕事をプロセス単位で洗い出す
「朝来てから帰るまで」「1案件の流れ」など、細かく分解する。
② “工夫・役割・行動量・貢献” の観点で拾う
小さなことでも書き出すことで、立派な職務経歴書の材料になります。
③ 職務経歴書のフォーマットに落とし込む
・業務内容
・工夫・意識した点
・数字で示せる事実
・任された役割
これらをセットで書くと、説得力が大幅にアップします。
まとめ

「成果がない」と感じていても、実際にはアピールできる要素は必ずあります。
採用担当が見たいのは、派手な実績ではなく “仕事の進め方と再現性” です。
・プロセスの工夫
・任された役割
・行動量を示す数字
・影の貢献
これらを丁寧に言語化することで、あなたの価値はしっかり伝わります。
まずは今日、3つでも書き出してみるところから始めてみてください。
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