退職理由を面接で正直に伝えるべきか?データでみる本音と建前の使い分け

転職

面接でよく聞かれる質問のひとつが「前職を辞めた理由」。

とはいえ、「上司が合わなかった」「給料が安かった」などの本音を、そのまま口にするのは気が引ける…という方は少なくないはずです。

企業に悪印象を与えたくない。できれば前向きな理由に聞こえるように話したい。
このように“言いたいこと”と“言うべきこと”の間で揺れ動くのが、退職理由の難しさ。

では実際、世の転職者たちは「退職理由」についてどう向き合っているのでしょうか?

以前、こちらの記事で、転職活動における「なぜ前職を辞めたのですか?」の質問に対する具体的な回答方法を解説しました。

今回、本記事では、株式会社リクルートが発表している『年代別転職理由の本音(2025年1月更新)』を元に、実際に転職活動をする人たちの「本音」と「建前」の使い分け方について読み解いていきます。

データ①:転職のきっかけランキング(本音)

早速ですが、まずは本音部分を見てみましょう。

本調査では、1年以内に転職した人たちに聞いた「転職のきっかけ」のランキングを発表しています。

順位 理由 割合
1 労働時間・環境が不満だった 26.7%
2 給与が低かった 26.1%
3 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 24.0%
4 年収を上げたかった 23.1%
5 会社の将来に不安を感じた 21.9%
6 自身の働き方を見直したかった 18.2%
7 仕事が合わなかった 17.9%
8 仕事内容が面白くなかった 17.3%
9 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった 16.7%
10 会社のビジョンや方向性に疑問を感じた 14.9%
10 休日が少なかった 14.9%
10 キャリアアップがしたかった 14.9%

こうして見てみると、本音部分での退職理由として、他の理由に比べて突出して多い理由というのはなく、様々な理由があることが伺えます。

トップ3に関しては、「労働時間・環境」「給与」「上司」など会社への不満が挙げられていますが、一方、4位「年収を上げたかった」、6位「自身の働き方を見直したかった」など、自身のキャリアアップを意識した理由も上位にランクインしています。

また、同調査では年代別の転職のきっかけも発表しています。年代別でみると、下記のような傾向が見られます。

20代:「合わない」「成長できない」への違和感
30、40代:「報酬」や「将来不安」が顕著
50代:「経営者・上司への不満」が急増

データ②:面接で話す退職理由(建前)

では、こうした本音を、面接の場ではそのまま話しているのでしょうか?

実は同じ調査で、「面接で企業に伝えた転職理由(建前)」も明らかにされています。

その結果がこちら。

順位 理由 割合
1 労働時間・環境が不満だった 14.6%
2 キャリアアップしたかった 14.3%
2 他の仕事に挑戦したかった 14.3%
4 給与が低かった 13.1%
5 仕事の領域を広げたかった 11.9%
5 自身の働き方を見直したかった 11.9%
7 年収を上げたかった 11.6%
8 会社の将来に不安を感じた 11.2%
9 仕事が合わなかった 8.5%
10 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 8.2%

本音ランキングと同じく、1位には「労働時間・環境」が入ってきていますが、本音では26.7%だった割合が、建前だと14.6%と10%以上減っています。

また、本音では労働条件や上司・給与への不満が上位となっていた一方、建前では、「キャリアアップしたかった」や「他の仕事に挑戦したかった」など、前向きさを感じさせるポジティブな理由が多くランクインしてきていました。

ちなみに、年代別の建前をみると、下記のような傾向がありました。

20代:成長や挑戦を意識
30代:キャリア形成や環境改善がテーマに
40代〜:会社への不満・不安など本音に近い内容が中心に

本音と建前のギャップから見えるもの

ここまで実際に本音と建前のデータをみてきましたが、ここから読み取れるものはなんでしょうか。

注目すべきは、本音と建前で順位が入れ替わっている点です。

「キャリアアップ」「スキルアップ」などの前向きな動機が上位を占める一方で、
「会社への不満」や「企業の将来性」などは面接であまり語られていないのが実情です。

つまり、多くの人が「本音を包み隠す」のではなく、「別の伝え方に置き換えている」ということです。

退職理由は「嘘をつく」のではなく、「視点を変える」こと

本当の退職理由が、企業には伝えづらい、または言いたくないけど嘘をつくのも気が引けるというご相談をいただくことは多いのですが、このデータをみても分かることは、「嘘をついて本当の理由を言わない」という姿勢ではなく、「視点を変えて本質的な欲求を伝える」ことの重要性です。

本音の奥には「叶えたい働き方」や「本質的な欲求」があるはず

例えば、「仕事内容があわずに辞めた」というのが本当の退職理由であれば、その裏には自身が理想とする(合いそうな)仕事の内容があるはずです。

大切なことは、この本質的な欲求をきちんと言語化することです。

それを伝えるための”建前”なら、むしろ企業にも伝わりやすい

企業は基本的にはポジティブな前向きさを感じる理由を好みますが、100%前向きな理由ばかりだと、逆に不自然さを感じさせてしまうケースもあります。

かといって、たとえネガティブでも本音(本当の理由)をストレートに言えばいいかというと、それはそれで、配慮のなさや、コミュニケーション力を疑われてしまいます。

大事なのは、配慮された建前を使って本質的な欲求を伝えつつ、背後にある本当の理由もそれとなく伝える力です。

率直なところ、企業の採用担当者も多くの候補者をみてきているので、本音と建前というのはある程度見抜いてしまうことがほとんどです。

そして、企業側としても本当の理由は、ミスマッチを防ぐためにも知っておきたい情報でもあります。

建前と本音をうまく使い分け、きちんと自身の状況や希望を企業へ伝えていくことが重要です。

まとめ:あなたの「本音」はどう言い換えられる?

いかがでしたでしょうか?

データを見て感じたこと、共感した点はありましたか?

本音から自分が本当に望んでいる働き方を見つけ言葉にする、この本音と建前の使い分けはキャリア戦略の一つでもあります。

ぜひあなたの本音を深堀して、本質的な欲求となる建前を探してきましょう。

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