面接で残業時間って聞いていいの?─NG例と書き方解説─

転職

転職活動をする時、正直残業時間って気になりますよね。

ただ、同時にこれも気になるのではないでしょうか?

(残業時間って企業に聞いてもいいのだろうか…)

(聞いてしまったら企業からの印象が悪くならないだろうか…)

残業時間に限らず、年間休日日数や有給休暇が取りやすいかどうかなど、労働条件って気になるけど、どこまで聞いていいのか迷いますよね。

そこでこの記事では、元転職エージェントとして数えきれないほどの面接に同席してきた経験も元に、気になるこのテーマについて解説していきます。

結論:聞いてOK!でも聞き方に工夫が必要

早速結論からですが、残業時間は聞いてしまってOKです。

残業時間に限らず、年間休日日数や有給休暇が取りやすいかなどの労働条件を聞くことも問題ありません。

残業時間も休日も有休も、立派な労働条件なので、働く上でそれを確認することは当然であり、質問すること自体が即NGとなるものではないです

ただし、聞き方には注意が必要な場合があります。

聞き方を間違えると、企業からマイナス印象を持たれてしまう可能性があります

NGな質問例|こうすると印象が悪くなる!

では、具体的にどのような聞き方がNGなのか見ていきましょう。

注意点はいくつかありますが、ざっくりまとめると、よくあるNGなパターンは下記です。

▼NGパターン
・労働条件の質問ばかりしてしまう
・労働条件の質問を先にしてしまう
・ネガティブな表現をしてしまう

NGパターン1:労働条件の質問ばかりしてしまう

面接の場では、基本的に最後の方で

「最後に、○○さんからも弊社に確認されたい質問などはございませんか?」

など、企業へ応募者から質問するターンがあります。

この時に、少なくとも2~3つ以上の質問をすべきではあるのですが、その時に質問の全て、もしくはほとんどが労働条件に関する質問をしてしまうパターンです。

労働条件の確認は大切ですが、企業側からすると

「働きやすさばかりを重視していて、仕事にあまり柔軟性がないのでは」

など、積極的に仕事に取り組む意欲やモチベーションがあるのかを懸念されてしまう可能性があります。

NGパターン2:労働条件の質問を先にしてしまう

他の質問がある場合も、先に労働条件の質問をしてしまうと、労働条件ばかり聞いてしまった時と同じく、企業側に仕事への意欲を疑われてしまうリスクがあります。

NGパターン3:ネガティブな表現をしてしまう

「前職がブラック企業で本当にひどい職場だったので~」
「きちんと従業員を大事にしているまともな企業で働きたいので~」

など、不必要にネガティブな印象を与える表現を伴って質問をしてしまうパターンです。

ネガティブな表現をしてしまうと、入社後にコミュニケーション面でトラブルをおこしてしまわないかや、自社でも同じようにネガティブな表現を広めてしまうことがないかなど、様々なリスクを懸念されてしまいます。

好印象につながる聞き方は?実例でチェック!

では、どのような聞き方だとよいのでしょうか。

基本的には、先程のNGな聞き方のマイナスポイントを解消していくことが重要です。

ざっくり改善ポイントをまとめると下記となります。

▼改善ポイント
・面接時には労働条件の質問は1~2個に絞る
・「やる気や意欲」を企業側に感じさせる質問もあわせて行う
・質問の順番は、「やる気や意欲の質問」→「労働条件の質問」という順番にする
・ネガティブ表現はポジティブに言い換える

改善策1:面接時には労働条件の質問は1~2個に絞る

面接の際に労働条件に関して直接質問をする場合は、特に重要度の高いもの(例:年間休日日数やシフトの希望休など、入社後の生活に直結するもの)などに絞ってみましょう。

改善策2:「やる気や意欲」を企業側に感じさせる質問もあわせて行う

例えば、

「入社前に勉強しておいた方が良い技術や制度などはありますか?」
「御社で活躍されている方に共通する特徴はありますか?」

といった質問です。

労働条件の質問だけではなく、こういった仕事への積極的な取り組み姿勢をアピールする質問をあわせて行うことで、企業にマイナス印象を持たれづらくなります。

改善策3:質問の順番は、「やる気や意欲の質問」→「労働条件の質問」という順番にする

同じ質問をするにしても、順番を変えるだけで印象が変わります。

労働条件のような聞きづらい質問をする場合、その前に「やる気や意欲の質問」をすることがオススメです。

最初に仕事への意欲を見せることで、労働条件の質問も前向きな姿勢の表れと受け取られやすくなります。

改善策4:ネガティブ表現はポジティブに言い換える

これは文脈や状況によって都度調整が必要ではありますが、ネガティブに聞こえる表現に関しては、できる限り前向きにとらえられる表現に言い換えましょう。

例)
△:きちんと従業員を大事にしているまともな企業で働きたいので~
 ↓
〇:もしご縁がございましたら、ぜひ長く勤務させていただきたいと考えております。参考までに、従業員の方の長期就業や生産性向上のため、ワークライフバランスに配慮した制度などもしあれば、お聞かせいただけますでしょうか?

社員の安心や生産性向上など、企業側にもメリットがある表現などにすることで、企業としても回答がしやすくなります。

ちょっと裏技的な方法

最後に、OK例とはちょっと違いますが、労働条件を確認する方法として、面接で確認する以外にこんな方法もあります。

裏技1:内定後のタイミングで聞く

進め方には注意が必要ですが、面接ではなく、内定後の労働条件提示のタイミングで確認するという手もあります。

その段階であれば、企業側も具体的な条件説明の準備ができており、より詳しく聞きやすい場合が多いです。

裏技2:エージェントを通して聞く

もし転職エージェントを利用して応募されている場合は、直接企業に質問するのではなくて、エージェントを通して確認するという方法もあります。

エージェントはそもそも企業に確認するまでもなく、情報を持っている場合もありますし、ある程度優秀な担当者であれば、あなたが気にしていることを企業側に伏せる形で、条件を確認してくれる場合もあります。

まとめ

面接は応募者が企業を見極める場でもあり、一方、企業側も「この人がうちの会社に入社して、どれくらい貢献してくれるか、一緒に頑張ってくれるか」を見極める場でもあります。

労働条件の確認はとても重要ですが、まずは、「御社で働くことへの強い意欲」「自身のスキルをどう活かして貢献したいか」を伝えることが、面接突破のポイントとなります。

この記事を参考に、ぜひあなたの面接練習に活かしてみてください!

※※※

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