はじめに:最終面接で落ちる「納得できなさ」
転職活動で、最終面接までは進むのだけど、なぜか最終面接だけが通らない…
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実際に自分では手応えがあったと思ったのに、なぜ不合格?
「何か決定的なミスをしたのでは…?」と不安になる方も多いです。
本記事では、元転職エージェントとして数多くの面接に同席してきた立場から、
最終面接で落ちてしまう理由と、今すぐできる対処法を解説していきます。
最終面接で落ちる理由は「能力不足」だけではない

早速ですが、まず最終面接で落ちてしまう原因を見ていきたいと思います。
最終面接とそれ以前の面接の違い
もちろん、会社の採用基準によって変わるところはありますが、一般的な傾向として、最終面接とそれ以前の面接では下記のような違いがあります。
選考段階 | 主な評価ポイント |
---|---|
1次・2次面接 | 能力・スキル・人柄など候補者本人の評価 |
最終面接 | 本人の評価に加えて、他候補者や社内事情との比較 |
最終面接までの1次や2次の面接は、シンプルに候補者自身の能力・資質への評価が主な判断基準となりやすいです。
それに対して、最終面接はこれまでの評価に加え、外部要因との比較に重きが置かれるケースが多くなります。
よくある外部要因の例
ここで言う外部要因というのは、例えば下記のようなものです。
・同時期に選考を受けているその他の候補者
候補者と同じくらい、あるいはそれ以上の評価を得ている経験者や、より企業のニーズにマッチする候補者が現れた
・そのタイミングでの応募部署の状況
突発的な人員計画の変更、人件費予算の見直し、既存チームとの人間関係におけるフィット感、部署として求める具体的なスキルセットの微調整
・採用予算の状況
会社全体の業績や方針により、急遽採用計画が縮小・変更される
外部要因はいわゆる「ご縁」
最終面接では、自身の能力だけではなく、こういった外部要因に大きく影響されることが多いです。
そして、この外部要因というのは、候補者自身ではい如何ともしがたい部分であり、最終面接の合否に関しては、少なからず「ご縁」、ありていに言うと運の要素が入ってきます。
最終面接に進めている時点で、あなたの実力は証明されている

最終面接で落ちてしまう方の中には、
「何か根本的にダメなところがあるのか…」
と不安を覚えられる方もいますが、最終面接まで進めている時点で、あなたの能力・資質は十分証明されているケースが多いです。
あなたがダメだったのではなく、あなた以外に起因する別の事情があってダメだったという可能性が高いです。
必要以上に自己否定をすることなく、事実を冷静に振り返ることが大事です。
それでも最終面接合格の可能性を上げるには

とはいっても、やはり最終面接がなぜ落ちてしまうのか、引っかかりを感じられることもあるかと思います。
必ず原因を突き止められるわけではないですが、今後の活動の参考になる可能性が高いアクションをご紹介します。
対処法1:落ちた企業に「理由」を聞いてみる
最終選考で残念ながらお見送りとなってしまった企業の担当者の方に、これまでの選考対応の感謝を伝えた上で、もし差し支えなければお見送り理由を今後の転職活動のためにも率直に教えてほしいとお願いしてみるという方法です。
もちろん、合否の結果に関しては非公開という場合や、本当の理由は教えてくれない場合もありますが、聞くだけであれば特にリスクもありませんし、何かしらの回答が得られれば、それが今後のヒントになる可能性もあります。
また、ちょっと小技的なものになりますが、「会社としての正式な回答が難しければ、○○さん(先方の担当者)の個人的な見解で構いませんので、ぜひ後学のために教えていただけませんか?」という形で聞くと、担当者としても回答がしやすくなり、教えてくれるケースがあります。
対処法2:面接内容をメモ→振り返り→第三者に相談
2つめは、最終面接のやりとりを記録して、第三者にも確認してもらうという方法もあります。
※面接の場で手帳などにメモを取ること自体は、多くの場合問題ありません(むしろ真面目さを評価されるケースもあります)。
メモを取った後、記録したやりとりを客観的な視点をもつ第三者に見てもらうと、
「あっ、この回答はちょっとこういう印象を企業側に与えてしまっているかも」
など、自分では気づけなかった点を発見できることがあります。
もちろん、自分だけでの振り返りも有効です。
ただ、自分の認識の範囲外に、思いもよらない原因が隠れているケースも多くあります。第三者の視点は、そうした盲点を見つけるのに役立ちます。
エージェントを通して理由を確認する
もし転職エージェントを通して応募している場合、エージェントを通して企業に落ち理由を確認してもらうという方法もあります。
自身で直接企業に聞いても、トラブル防止のために本当の理由を教えてくれないケースがありますが、エージェントには正しい理由を伝えないと企業にとっても欲しい人材が来ないため、本当の理由を教えてくれる可能性は高いです。
もしエージェント経由での応募の場合は、一度担当の方に相談してみても良いかと思います。
まとめ:最終面接は「ご縁」の要素もある

最終面接は、ご縁(運)の要素も多く、全てを自責で考えないことが大切です。
外部要因が大きく影響する可能性のある最終面接は、選考の中でも最も不安定なステージということをおさえておくだけでも、必要以上に不安を覚えることが少なくなります。
最終面接まで進むまで、継続して行動しているあなたはすでに前進しています。
焦らず、納得感のある転職のため、今できることを丁寧に進めていきましょう。
応援しています!
※※※
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