転職活動において、書類選考突破の肝となる『職務経歴書』。
記載する内容はもちろん、書き方やレイアウトなどを色々と考えながら作成したその職務経歴書ですが、せっかく時間をかけて作成した職務経歴書が、採用担当者に読まれることなくスルーされているとしたら…?
実は、多くの応募者がこの『読まれない壁』にぶつかっています。
本記事では、採用担当者がスルーしてしまう職務経歴書のNGパターンと、あなたの職務経歴書を「読ませる」書類に変える改善策を徹底解説します。
読まれる前に、はじかれる現実
転職活動において、第一の関門といってもいい「書類選考」。
書類選考に落ちてしまうと、
「経歴が不足していたのかな…」
「もっとアピールする文を書いた方がよかったかな…」
と思ってしまうところですが、実は内容以前に「見た目」や「構成」で落とされてしまうケースも多いのです。
企業規模や人気にもよりますが、人事や採用担当者は、一日何十枚と応募書類に目を通さなければいけないこともざらです。
そのため、見た瞬間、一定の水準を超えていないと感じた書類に関しては、中身をきちんと読まれることもなく、たった数秒で選考からはじかれてしまうことがあるのです。
採用担当が「即スルー」する職務経歴書 NGパターン

それでは、具体的にどんな職務経歴書だとはじかれてしまうのか見ていきましょう。
NGケース1:書式がぐちゃぐちゃ/読みづらいレイアウト
一つ目のNG例は、見た目がダメなケースです。
具体的な特徴としては、下記です。
・文字が詰まりすぎていたり、余白がゼロ
・フォントやサイズに一貫性がない
・表記がぶれていて統一感がない(西暦と年号表記がごちゃまぜなど)
・PDFではなく、WordやExcel形式で送付して表示が崩れている
改善策
当たり前に聞こえますが、「読んでいる人が読みやすいかどうか」がとても重要です。
個々の状況によって微調整は必要ですが、基本的な改善策としては、
フォーマットの統一と余白の活用
を気をつけてみましょう。
フォーマットの統一というのは、フォント(文字)の種類やサイズを一緒にしたり、各経歴を説明する項目を揃えたりすることです。
また、読みやすいかどうかは、書いている自分自身だとなかなか気づかないこともあります。
そのため、可能であれば自分以外の第三者に、読みやすいかどうか見てもらえると尚良しで、転職エージェントやキャリアアドバイザーに添削を依頼するのも一つの手です。
NGケース2:内容が抽象的すぎるor具体性ゼロ
次のNG例としては、パッとみて内容が「ふわふわと漠然としている」ケースです。
例えば、
・「業務に幅広く対応」「コミュニケーション力に自信」など、抽象的表現のみ
・実績や成果が数字で示されていない
などは、内容が精査されずはじかれてしまうリスクがあります。
改善策
アピールしていることに関しては、その根拠となるこれまでの具体的な経験・エピソード、それにプラスして数字(月売上〇〇円など)での裏付けまで、書くことです。
△:コミュニケーション力に自信があります
↓
〇:顧客の課題をヒアリングし、〇〇の提案を通じて売上を〇〇%向上させた経験があり、傾聴力と提案力には自信があります
このように、抽象的な表現を“具体的エピソード+数字”で裏づけすることで、説得力が格段に上がります。
応募者の主観ではなく、だれがみても客観的に判断できる内容を記載することが重要です。
NGケース3: 「誰にでも当てはまりそう」なテンプレ経歴書

最近は「職務経歴書 テンプレート」などで検索すると、多くの無料でダウンロードできるテンプレート(ひな形)が見つかります。
レイアウトだけならまだ良いのですが、そこに書く文章もほぼネットで拾ったテンプレート通りの場合、「使い回し感」が透けて見え、あなたの個性や熱意は伝わらず、ほとんど中身を読まれない可能性があります。
※ちなみに、私もこれまでの就転職サポートの中で、数えきれないほどの履歴書・職務経歴書をみてきましたが、「このレイアウトみたことあるな…」と、ネットで拾ったり、転職エージェントからもらったテンプレートは一発で分かってしまうものでした。
改善策
これは改善策というより、そもそも応募書類で大事なことになるのですが、きちんと自身のオリジナルの言葉で書くことです。
また、少し小手先なテクニックになりますが、レイアウトを一部だけ変えて、テンプレート感を薄くする方法も場合によってはアリです。※もちろん、根本的に重要なのは、あなた自身の言葉で熱意と独自性を伝えることです。
NGケース4:応募職種と関係のない情報を延々と書いている
これもよくみるパターンです。
例えば、応募職種と全く関係のない経歴も含めて、全ての履歴の詳細を羅列しているパターンです(昔のバイトなど)。
これはNGケース1の、採用担当者にとって「読みづらい」にもあたりますし、応募職種との関連性が薄い内容を長々と記載してしまうと、「読み手の意図を汲む力」が伝わりにくくなり、マイナス印象につながることも。
改善策
自分自身をきちんと伝えることは重要ですが、応募書類はあくまで企業への自分のプレゼン資料です。
記載する内容は、企業へのアピールにつながるものに絞りましょう。
まとめ:大事なのは読み手目線

職務経歴書に限らないかもしれませんが、まず大事なことは「読み手のことを考えられているかどうか」です。
採用担当者に「会ってみたい」と思わせる工夫はもちろん必要ですが、それの土台となる読みやすさなどあってこそです。
書類選考は「読みやすさ」と「説得力」の掛け算。まずは読み進めてもらえる土俵に立つことが、書類選考突破の第一歩です。
今回のNGケースを回避しつつ、通過率の高い書類を作成していきましょう!
※※※
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