転職活動で「資格・スキル欄」を何となく埋めてしまっていないでしょうか?
また、「この資格とかスキルって持ってはいるけど、一応書類に書いといた方がいいのかな…」と迷うことはないでしょうか?
採用担当者が履歴書や職務経歴書をチェックする際、まず目を通すポイントとして多いのは、「応募職種との関連性がある経歴や資格・スキル」です。
つまり、この欄は「自分がその仕事にどれだけフィットしているか」を瞬時に伝える重要なパートでもあります。
しかしながら、多くの方が“持っているものを羅列するだけ”で終わってしまっています。
今回は、書類通過率を上げる「資格・スキル欄」の考え方と、職種別の書き方テンプレートを紹介します。
なぜ「資格・スキル欄」が通過率に影響するのか

もちろん採用チームの体制や応募者数、その担当者のタイプにもよりますが、多くの場合、採用担当者は1通あたり数十秒〜数分で書類を確認します。
限られた時間の中で「この人はどんなスキルを持っているか」「即戦力になりそうか」を見極めるため、まず目を通す担当者が多いのが、資格・スキル欄です。
ここが的確に整理されていると、「この人は応募職種を理解している」「活かせる強みが明確」といった好印象を与えられます。
逆に、無関係な資格や抽象的な表現が並んでいると、「この仕事に本気なのか?」「実力が見えない」と判断され、書類通過率が下がることも。
【実は損してる?】書類通過率を下げる3つのNGパターンと具体例

以下のような書き方は、採用担当者から見て情報が伝わりづらくなります。
【NG1】資格をただ並べるだけ
例:簿記2級、TOEIC700点、MOS、秘書検定2級
→仕事との関連性が不明。どんな場面で活かせるのかが伝わりません。
【NG2】応募職種と関係が薄い資格ばかり
例:英検3級、カラーコーディネーター、介護職員初任者研修(営業職応募)
→幅広く見える一方、方向性がバラバラに感じられます。
【NG3】スキル欄が抽象的すぎる
例:コミュニケーション力、責任感、協調性
→性格アピールに見えてしまい、スキルの根拠が不明。
採用担当が知りたいのは「何ができるか」と「どんな場面で使ってきたか」。
この2点が伝わらないと、資格・スキル欄の価値が半減してしまいます。
書類通過者が実践!「資格・スキル欄」を魅力的にする3つのポイント

ポイント① 応募ポジションと関連付けて書く
求人票をよく読み、「必要なスキル」や「歓迎要件」のキーワードと一致させましょう。
例:Excelスキルを求める求人であれば
→「Excel(VLOOKUP・ピボットを用いたデータ集計)」のように、具体的な操作内容まで書くと効果的です。
ポイント② レベル感を具体的に示す
「使えます」「得意です」では説得力がありません。
実績や使用年数、成果と組み合わせると強く伝わります。
例:「PowerPoint(営業資料・プレゼン資料作成を担当)」
「TOEIC800点(英文メール・会議対応可)」
ポイント③ 資格+スキルをセットでアピール
資格だけだと“勉強した人”に見えがちですが、「どう活かしたか」を添えると“実践できる人”に変わります。
例:「日商簿記2級/経理補助業務にて仕訳・月次処理を担当」
【職種別】好印象を与える書き方テンプレート

事務・経理職
✅良い例:「日商簿記2級/仕訳・月次決算補助を担当」
❌悪い例:「簿記2級、Excel得意です」
→ 資格に加え、どの業務でどう活用したかを書くと評価が上がります。
営業職
✅良い例:「Excel(売上データ集計、提案資料作成)、PowerPoint(提案書構成・デザイン)」
❌悪い例:「PCスキル:基本操作可能」
→ “どんな成果につながったか”を含めると印象アップ。
ITエンジニア
✅良い例:「Java(業務システム開発3年)、AWS(インフラ運用設計経験あり)」
❌悪い例:「プログラミングできます」
→ 使用言語や経験年数、担当領域を具体的に。
クリエイティブ職
✅良い例:「Photoshop/バナー制作、Illustrator/紙面デザイン、Premiere Pro/動画編集」
❌悪い例:「デザインソフト使えます」
→ 使用ソフトと制作内容をセットで書くことがポイント。
【テンプレート】資格・スキル欄の書き方フォーマット

実際に使えるフォーマットはこちらです。職務経歴書にも応用できます。
【資格】
・日商簿記2級(2022年3月取得)/経理補助業務に活用
・TOEIC 800点(ビジネスメール・会議対応可)
・MOS Excel(VLOOKUP、ピボットによる集計業務に使用)
【スキル】
・Excel/関数・ピボットを用いたデータ集計
・PowerPoint/営業資料・プレゼン資料作成
・Slack・Teams/社内外コミュニケーションツール運用
・英語/メール対応・打ち合わせ通訳
▼ポイント
・応募職種に合わせて並び順を変える(関連性の高いものを上に)
・資格は正式名称+取得年月を明記
・「取得予定資格」も前向きな印象を与えるため、記載OK
採用担当が「おっ」と思う一言の工夫

資格やスキルの後に、ほんの一言「活用シーン」を添えると印象がぐっと変わります。
例:
「Excel(業務効率化の自動化に活用)」
「Illustrator(自社パンフレット制作を担当)」
「TOEIC850点(海外拠点との打ち合わせで使用)」
また、「学び続けている姿勢」もポジティブに評価されます。
資格取得予定や講座受講中なども、積極的に書き添えましょう。
→ 「Webデザイン講座受講中/HTML・CSS基礎学習中」など。
まとめ:企業が知りたいのは「資格の数」ではなく「活かし方」

企業が見ているのは「現場で活かせる実力」や「再現性のあるスキル」。
資格やスキルは“持っていること”よりも“どう使えるか”が重要です。
資格・スキル欄は、あなたの努力と成長を一目で伝えるパートです。
棚卸しをしながら書き直すことで、自分のキャリアを再確認するきっかけにもなります。
「持っている」だけで終わらせず、「どう活かすか」を意識することで、書類通過率は変わります。
ぜひ、以下のポイントをご自身の応募書類にも活かしてみてください。
▼本記事で紹介した主なチェックポイント
・応募職種と関連する内容になっているか
・レベル感・実務経験が具体的に書かれているか
・“実際に活かしたエピソード”を添えているか
応募書類の作成に不安を感じたら
「自分の場合どのように資格・スキル欄を書けばいいのか不安…」「もっと魅力的にみせたい」という方は、プロの視点での添削を取り入れてみるのもおすすめです。
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