未経験の職種に挑戦するとき、面接や書類選考で必ず壁になるのが「志望動機」です。
経験では他の応募者に敵わない分、企業はあなたの“志望理由”から伸びしろや適性を判断しています。
しかし実際には、ほとんどの不通過者が志望動機の書き方を大きく勘違いしているのです。
やる気があるのに通らない。勉強中なのに響いていない。そんな悩みは、志望動機の方向性を少し修正するだけで、驚くほど改善されます。
この記事では、未経験応募で特に落とされやすい「志望動機の勘違い」を整理しながら、どう書けば通過率が上がるのか具体的に解説します。
❌勘違い①:「とにかくやる気があります!」で押し切ろうとする

未経験者の方が最もやりがちなNGパターンがこれです。
「御社で成長したいです!」
「未経験ですが、誰よりも熱意があります!」
気持ちは伝わるのですが、抽象的で根拠がゼロなのが問題です。
採用側は「その熱意が実行されるイメージが持てるか」を見ています。
つまり、必要なのは“熱意そのもの”ではなく、熱意を裏付ける行動の証拠です。
なぜ落ちるのか
・誰でも書ける内容で差別化できない
・「できなかったときに逃げるタイプかな?」と不安に思われる
・行動が伴っていないと受け取られる
改善のポイント
未経験でも示せる「行動の証拠」はたくさんあります。
・すでに学習を始めている
・業務に関連する経験が別領域にある
・課題を自力で解決した経験がある
・目標に向けて継続した行動歴がある
熱意 → 行動 → 結果(または学び)
この流れを入れるだけで説得力は大きく変わります。
❌勘違い②:退職理由をそのまま志望動機にしてしまう

これも非常に多いNGです。
「前職の環境が合わなくて…」
「人間関係に悩んでしまい…」
気持ちは理解できますが、志望動機とは「なぜその会社を選んだのか」を語る場所です。
前職の不満を書いてしまうと、採用側はこう思います。
「うちでも不満が出たら辞めるのでは?」
なぜ落ちるのか
・ネガティブ中心の志望動機はリスクが高い
・前職の問題にフォーカスすると一貫性がなくなる
・会社選びの理由が不明確に見える
改善のポイント
退職理由は “前職で学んだこと” に変換し、
志望動機は “次の職場でどう活かしたいか” に焦点を当てます。
前向きなキャリアストーリーに書き換えることで、企業も受け入れやすくなります。
❌勘違い③:どこでも使える志望動機を流用してしまう

よくある文章は次のようなものです。
「御社の理念に共感しました。」
「幅広い事業展開に魅力を感じました。」
これらは一見丁寧ですが、どの会社にも通用してしまうため説得力に欠けます。
企業側が最も重視するのは「この会社を選んだ理由の納得度」です。
どこに応募しても同じ文章になりそうだと判断されれば、通過率は一気に下がります。
なぜ落ちるのか
・「他社でも良さそう」に見える
・調べていない、熱意が弱いと捉えられる
・自社との相性を判断できない
改善のポイント
会社の“具体的な何に”興味を持ったのかを明確にしましょう。
・関わりたいプロジェクト
・気になったサービス・プロダクト
・社員インタビューで見た文化
・働き方やキャリア形成の特徴
企業研究が深いほど「この人は本気だ」と伝わり、未経験でも採用側が前向きに評価してくれます。
❌勘違い④:将来像がぼんやりしている

経験者であればスキルで判断できますが、未経験者は「伸びしろ」が評価軸です。
だからこそ、2〜3年後にどうなりたいかという未来像が重要になります。
よくあるNGは次のとおりです。
「スキルアップしたいです」
「キャリアを積みたいです」
抽象的で、具体的な育成イメージが持てません。
なぜ落ちるのか
・育成後の姿が見えず、投資価値の判断ができない
・キャリアの方向性が曖昧でミスマッチを疑われる
・本当にやりたいのか確信を持てない
改善のポイント
・「2年以内に〜を担当したい」
・「1年目は〜に取り組み、3年目には〜の役割を担いたい」
など、具体的な未来像を描くと通過率が上がります。
未経験でも「何を目指すのか」が明確な人は、企業にとって魅力的です。
志望動機は“3つの軸”で整う

志望動機が弱い人は、考える軸がバラバラになっています。
逆に、通過率の高い志望動機は、必ず以下の3つの型に沿っています。
Why:なぜこの業界・職種なのか
Why Us:なぜこの会社なのか
Future:どんな未来を描いているか
この順番で整理すれば、未経験でも説得力のある志望動機になります。
NG → OK 改善例(職種別)
例①:営業職(未経験)
【NG】
「人と話すのが好きで、御社の営業職に興味があります。未経験ですがやる気は負けません。」
【OK】
「前職では店舗スタッフとして、接客満足度アンケートで半年連続上位を獲得しました。
“お客様の課題を聞き、本当に必要な提案をする”という営業の仕事に魅力を感じ、営業職を志望しています。
特に御社の〇〇事業での課題解決型営業に興味があり、1年目は同行を通じて基礎を学び、2年目には独り立ちして担当を持つことを目標にしています。」
例②:Webマーケ職(未経験)
【NG】
「Webマーケティングに興味があり、御社でも挑戦したいと思いました。」
【OK】
「個人でSNS運用を学び、3か月でフォロワーを1000人まで伸ばした経験から、Webマーケティングに本格的に関わりたいと考えています。
御社の◯◯プロジェクトの成功事例を拝見し、データ分析から施策まで一貫して携われる点に魅力を感じました。
1年目は広告運用の基礎を習得し、3年目には自らKPI設計ができる担当者を目指します。」
例③:総務・人事(未経験)
【NG】
「人のサポートが好きで、人事の仕事に興味があります。」
【OK】
「前職では店舗の勤怠管理や新人フォローを任され、チームの定着率改善に貢献しました。
組織全体を支える業務にやりがいを感じ、人事職を志望しています。
御社の“人を大切にする経営方針”に魅力を感じ、まずは採用アシスタントとして基礎を固め、将来的にはオンボーディングの改善など、組織づくりに貢献したいと考えています。」
まとめ:勘違いを直せば、志望動機は必ず強くなる

未経験者が落とされてしまう大きな理由は、スキル不足ではなく志望動機の伝え方です。
・やる気だけで勝負しない
・ネガティブな退職理由を書かない
・汎用的な志望動機を使わない
・将来像を曖昧にしない
この4つを改善するだけで、志望動機の説得力は大きく変わります。
未経験からの挑戦は不安もありますが、志望動機は今日から改善できます。
ぜひこの記事を参考に、自分のキャリアストーリーを “採用側に伝わる形” に整えてみてください。
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