退職が決まり、有給消化に入るタイミングで「この期間に転職活動をしても問題ないのだろうか」と不安になる人は少なくありません。
特に、
- 面接を受けても大丈夫?
- 次の会社から内定をもらっていい?
- 有給消化中に入社すると違法?
- 会社に知られたらトラブルになる?
といった疑問を持つ人は多いでしょう。
結論から言えば、有給消化中に転職活動を行うこと自体は、基本的に問題ありません。
ただし、転職先への入社タイミングや就業規則など、注意したいポイントもあります。
この記事では、有給消化中の転職活動に関する違法性の有無や、トラブルを避けるための注意点について解説します。
有給消化中に転職活動しても基本的には問題ない

有給休暇中も会社には在籍している状態
まず理解しておきたいのは、有給消化中であっても、退職日までは現在の会社に在籍しているという点です。
有給休暇は「休み」であり、雇用契約そのものが終了しているわけではありません。そのため、社会保険の加入や社員としての扱いも、原則として退職日までは継続します。
一方で、有給休暇は労働者に認められた権利です。休暇中の時間の使い方まで会社が制限することは、通常はできません。
面接や応募、情報収集は問題ないケースが多い
有給消化中に以下のような活動を行うことは、一般的には問題ないとされています。
・転職サイトへの登録
・転職エージェントとの面談
・企業研究
・書類応募
・面接参加
・内定獲得
実際、在職中は忙しくて転職活動が進めにくいため、有給消化期間を利用して動く人も少なくありません。
特に平日の日中に面接へ行きやすくなるため、転職活動を進めやすい時期とも言えます。
有給消化中に注意したい3つのポイント

転職活動そのものは問題ないケースが多いものの、状況によっては注意が必要です。
ここでは、特に気をつけたいポイントを紹介します。
ポイント① 有給消化中の「入社」は慎重に判断する
もっとも注意したいのが、次の会社への入社タイミングです。
有給消化中であっても、退職日前は前職に在籍している状態です。
そのため、退職日前に新しい会社へ正式入社すると、「二重就業」と見なされる可能性があります。
特に以下のようなケースでは注意が必要です。
・就業規則で副業や兼業が禁止されている
・社会保険の加入時期が重なる(※後述します)
・前職と競業関係にある会社(ライバル企業など) へ入社する
場合によっては、前職とのトラブルにつながることもあります。
転職先から早期入社を求められるケースもありますが、不安がある場合は「退職日後の入社」にしておく方が安全です。
ポイント② 会社の情報や貸与物の扱いに注意する
退職直前は、会社との関係が緩みやすい時期でもあります。しかし、有給消化中であっても守秘義務は継続しています。
例えば、
・顧客情報を持ち出す
・社内資料を転職先へ共有する
・業務用PCを私的利用する
といった行為は、大きなトラブルにつながる可能性があります。
また、会社から貸与されているPCやスマートフォン、社員証などは、返却ルールを確認したうえで適切に対応しましょう。
ポイント③ SNSでの発信にも気をつける
有給消化に入ると気持ちが軽くなり、SNSで転職活動について発信したくなる人もいます。
ただし、
・会社への不満投稿
・「もう働く気がない」と受け取られる内容
・社内情報に触れる投稿
などは、不要なトラブルの原因になることがあります。
退職日までは在籍中であることを意識し、発信内容には注意した方が安心です。
有給消化中に転職活動するメリット

有給消化中の転職活動には、以下のような大きなメリットもあります。
メリット① 時間に余裕を持って動ける
働きながらの転職活動では、面接日程の調整が難しいこともあります。
一方、有給消化中であれば平日昼間の面接にも対応しやすく、企業研究や書類準備にも時間を使えます。
スケジュールに余裕があることで、落ち着いて転職活動を進めやすくなるでしょう。
メリット② 精神的な負担を減らしやすい
仕事を続けながら転職活動をすると、体力的・精神的な負担が大きくなる場合があります。
有給消化中であれば、現在の業務対応に追われにくくなるため、自分のキャリアについて整理する時間を取りやすくなります。
焦って転職先を決めるリスクを減らせる点もメリットです。
メリット③ 空白期間を短くしやすい
有給消化期間を活用して転職活動を進めることで、退職後すぐに次の仕事へ移りやすくなります。
職歴の空白期間を作らず、収入面への不安を抑えやすくなるため、計画的に転職を進めたい人には有効な方法と言えるでしょう。
有給消化中に転職先で働いてもいい?

転職活動ではなく、「有給消化中に新しい会社で実際に働き始めてもいいのか」が気になる人も多いでしょう。
この点については、ケースによって判断が分かれます。
原則としては退職後の入社が安全
前述の通り、有給消化中も前職との雇用契約は継続しています。
そのため、退職日前に転職先へ正式入社すると、以下のような問題が起きる可能性があります。
・社会保険手続きが重複する
・就業規則違反になる
・前職とのトラブルになる
特に問題となるのが「社会保険(健康保険・厚生年金)」の重複です。
社会保険は原則として2つの会社で同時に加入することができません。 転職先が手続きを行おうとした際、前職の資格喪失手続きがまだ済んでいないため、二重就業が発覚し、両方の会社に迷惑をかけてしまうリスクがあります。
そのため、特別な事情がない限りは「退職日後に入社する」形が安心です。
業務委託や短時間業務でも注意は必要
「正社員ではないから大丈夫」と、有給消化中にアルバイトや業務委託で働き始めるケースもあります。
しかし、現職の就業規則で「副業禁止」とされている場合、これらも規律違反とみなされる可能性が高いです。
判断に迷う場合は、
・現職の就業規則(副業・兼業の規定)を確認する
・現職のHR(人事)に相談し、承諾を得る
・転職先へ事情を共有し、入社日を調整してもらう
といった対応を取ることが大切です。
よくある疑問:有給消化中の転職活動は会社にバレる?

Q. 有給消化中に面接を受けていることは、今の会社にバレますか?
A. 基本的に、自分から話したりSNSに書いたりしない限り、会社にバレることはありません。
住民税の額が変わる、社会保険の手続きが発生するなどの「税金・保険関係の変動」は実際に次の会社に入社して給与が発生してから起こるためです。
ただし、転職エージェントの登録情報を現職の採用担当者に見られてしまうリスク(ブロック機能で防げます)や、街中でバッタリ同僚に会うといった物理的なリスクには注意しましょう。
円満退職のために意識したいこと

有給休暇は労働者の正当な権利です。
そのため、有給消化中に転職活動を行うこと自体に、過度な後ろめたさを感じる必要はありません。
ただし、退職直前は会社との関係が不安定になりやすい時期でもあります。最後まで円満に退職するためには、以下の姿勢を忘れないようにしましょう。
・業務の引き継ぎを丁寧に行う(有給に入る前に完了させる)
・有給期間中も、緊急時の連絡が取れるようにしておく
・これまでの感謝を伝え、会社への配慮を忘れない
退職時の印象は、将来的に思わぬ形で影響することもあります(同業界での評判など)。
気持ちよく次のキャリアへ進むためにも、最後まで誠実に対応することを意識しましょう。
まとめ

有給消化中に転職活動を行うことは、基本的に問題ありません。
面接や応募、情報収集などを進める人も多く、時間を有効活用しやすい期間でもあります。
ただし、退職日前の「入社」や「副業扱いになる勤務」には注意が必要です。
特に二重就業による社会保険の重複や就業規則違反は、大きなトラブルにつながる可能性があります。不安がある場合は、無理に早く入社せず、退職日後に新しい会社へ入る形を選ぶ方が確実です。
有給消化期間を、次のキャリアを落ち着いて考えるための有意義な時間として活用してみてください。
「自分のケースだとどうしたら…」そう感じたら、プロの力を借りてみませんか?
「自分の場合はどう転職活動を進めていけば良いのか分からない」と感じた方もいるかもしれません。そんな時は、キャリアの専門家と一緒に整理してみるのも一つの方法です。
一人で考えていると、どうしても思考は堂々巡りになりがちです。
ストローラー株式会社では、これまで1,000名以上のキャリア支援を行ってきた実績をもとに、キャリア構築のサポートをご提供しています。
「何から始めるべきか分からない状態」から「次に取るべき行動が明確な状態」まで整理します
▶転職活動の進め方サポート
▶強みや弱みの深掘り
▶応募企業毎の選考対策 など
まずは無料相談で、あなたのケースに合ったキャリアの整理を一緒に始めてみませんか?
※ご相談は無料です。
<キャリア相談ルートパス>
そんなキャリアの悩みに、1カ月間プロが全力伴走します!
✓ LINEやメールで、1カ月間いつでも何度でも相談OK
✓ Zoom/Meetで1対1の本格キャリア相談(60分)つき
「ちょっと聞いてほしい」から「人生の選択」まで、一緒に考えます。
<書類通過パス>
履歴書・職務経歴書のそんなお悩みを、人材のプロが解決します。
納品までの添削は何回でも可能!文字数や職歴数による追加料金も一切発生しません。
書類通過にむけた修正アドバイス付きで、あなたの応募書類のクオリティを向上させます。
<自分退職ガイドパス>
「どうやって会社に話せばいい?」「退職前に準備すべきことは?」「法律知識も必要?」
そんな不安、すべてお気軽にご相談ください。
会社への伝え方・書類作成・退職完了まで、丁寧にガイドします。



コメント